-
最近の投稿
アーカイブ
カテゴリー
投稿日カレンダー
皆さんこんにちは!
創栄自動車株式会社です。
自動車整備業は、車の安全・性能を維持するだけでなく、環境保護にも直結する業種です。
整備の現場では廃油や廃タイヤ、使用済みバッテリーなど、多くの廃棄物が発生します。
それらを適切に処理しなければ、大気や土壌、水質の汚染につながるため、整備業者には厳しい環境管理が求められています。
整備工場で発生する主な廃棄物と環境配慮の方法は以下の通りです。
廃油
エンジンオイルやギアオイルは、産業廃棄物として回収・再生燃料や再生油にリサイクル。
廃タイヤ
再生ゴム製品や燃料として再利用。焼却時の有害ガス排出を防ぐため、適切な施設へ搬出。
使用済みバッテリー
鉛やプラスチックを分別・再資源化。鉛は新しいバッテリーの原料として循環。
廃フィルター・部品
金属部分はスクラップとして再利用、フィルター部は適正処理。
これらは法律に基づき管理簿やマニフェストで記録し、**“排出から最終処理までのトレーサビリティ”**を確保します。
自動車整備は、ただ壊れた部品を交換するだけではありません。
適切な整備は燃費改善や排ガス削減につながり、環境負荷を下げる効果があります。
エンジンや燃料系統の清掃で燃焼効率UP → CO₂排出量削減
タイヤの適正空気圧管理で燃費向上&摩耗減少
排気系装置(触媒・DPFなど)の点検で有害ガス排出を抑制
こうした整備は環境だけでなく、お客様のランニングコスト削減にも直結します。
最近では、解体車両から回収した部品を点検・整備して再利用する**リサイクル部品(リユース部品)**の活用が進んでいます。
これにより、
部品製造時のエネルギー消費削減
廃棄物の減量化
修理費用の低減
という三つのメリットが得られます。
整備工場自体の環境負荷を減らす取り組みも増えています。
LED照明や省エネ設備の導入
水性塗料の使用でVOC(揮発性有機化合物)排出削減
雨水利用や節水システムによる洗車用水の節約
こうした努力は、小さな積み重ねですが、長期的に見ると大きな環境保全効果を生みます。
自動車整備業は、車の安全と性能を守ると同時に、廃棄物管理・省エネ整備・リサイクル推進を通じて環境保全にも貢献しています。
今後はEVやハイブリッド車の普及に伴い、新しい廃棄物やリサイクル課題も出てきますが、
その一つひとつに取り組むことが、整備業の社会的価値をさらに高めていくでしょう。