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安心と安全を支える技術

皆さんこんにちは!
創栄自動車株式会社です。

 

~安心と安全を支える技術~

 

1. 自動車修理の大きな分類

自動車整備業で行われる修理は、大きく以下の3つに分けられます。

  1. 機能修理(メカニカル系)
    エンジン、ブレーキ、ミッションなど走行や安全に直結する部分の修理。

  2. 外装・板金修理(ボディ系)
    衝突や擦れによる外板の凹み・傷の修復、塗装の再施工など。

  3. 電装系修理
    カーナビ、ライト、パワーウィンドウ、電子制御部品など電気系統の修理。

この分類は修理内容だけでなく、必要な専門知識・工具・工程にも大きく影響します。


2. 機能修理の工程例(エンジン編)

例:エンジン不調の修理

  1. 症状確認・ヒアリング
    「加速が鈍い」「異音がする」など、オーナーからの情報を詳細に収集。

  2. 診断
    OBD(車載診断機)でエラーコードを読み取り、目視点検や試運転で不具合箇所を特定。

  3. 分解・点検
    必要な箇所だけを分解し、摩耗・破損状況を確認。

  4. 部品交換・修理
    純正部品やリビルト部品を用いて交換、もしくは研磨・再調整。

  5. 組付け・調整
    トルク管理をしながら組み直し、アイドリングや加速性能を確認。

  6. 最終チェック・納車
    試運転と再診断で問題がないことを確認して納車。


3. 外装・板金修理の工程例(事故修理編)

例:バンパーとフェンダーの凹み修理

  1. 損傷確認・見積り作成
    目視と計測で変形範囲を特定し、部品代・工賃を算出。

  2. 分解作業
    周辺部品(ヘッドライトやグリル)を外して作業スペースを確保。

  3. 板金成形
    専用工具で金属や樹脂パネルを元の形に近づける。

  4. パテ成形・研磨
    微細な歪みをパテで整え、表面を研磨。

  5. 下地塗装(サフェーサー)
    防錆と塗料密着性向上のために塗布。

  6. 本塗装・乾燥
    車体色に合わせて調色し、塗装ブースで吹き付け、乾燥。

  7. 組み付け・仕上げ磨き
    外した部品を戻し、表面を磨き上げて納車。


4. 電装系修理の工程例(ヘッドライト不点灯編)

  1. 症状確認
    ロービーム・ハイビームのどちらが点かないかを確認。

  2. 原因特定
    バルブ切れ、配線断線、リレーやスイッチの不良などをテスターで調べる。

  3. 部品交換・配線修理
    必要に応じてバルブやユニットを交換、配線を補修。

  4. 点灯テスト・調整
    光軸を規定値に合わせ、夜間走行に支障がないかを確認。

  5. 納車
    修理内容と交換部品を説明し、安全運転を促す。


5. 修理工程における共通ポイント

  • 安全第一:ブレーキやタイヤなど安全部品は必ず規定値を満たすまで修理。

  • 品質管理:部品組付け時のトルク、塗装後の色ムラ、電装系の動作確認などを徹底。

  • お客様への説明:修理前・修理後の状態を写真や部品現物で見せると信頼度が高まる。


自動車修理は、単に壊れた部分を直す作業ではなく、車の安全性・快適性・寿命を延ばすための総合メンテナンスです。
種類ごとに工程は異なりますが、共通して求められるのは「正確な診断」「丁寧な作業」「安全の確認」。
この3つが揃ってこそ、お客様が安心して車に乗り続けられるのです。